特定技能に物流・資源・リネンの3分野が追加、2026年4月から受け入れ開始
公開日: 2026年7月6日
政府は2026年1月23日、特定技能制度の対象分野を16分野から19分野に拡大することを閣議決定しました。新たに追加された「物流倉庫」「資源循環」「リネンサプライ」の3分野は、いずれも日本の基幹産業でありながら人手不足が深刻化しています。東北地方の製造業や物流企業にとって、外国人材採用の新たな機会と課題が同時に生まれています。
追加される3分野の特徴
- 物流倉庫:EC市場の拡大とドライバー不足に対応。ピッキング、梱包、倉庫管理業務が対象。2024年問題によるトラック物流の逼迫が背景
- 資源循環:廃棄物処理・リサイクル分野で、国内の処理インフラ維持に不可欠。環境産業の成長が見込まれる分野
- リネンサプライ:病院・ホテル・飲食店向けのリネン供給・洗濯業務。医療機関の安定稼働を支える基幹産業

施行時期と企業の準備状況
マイナビグローバルの外国人採用支援サービスによると、新3分野は産業上の分野等を定める省令の公布・施行後、準備が整い次第、受け入れが開始される予定です。開始時期は現在調整中ですが、2026年4月の運用開始が有力視されています。
企業側には試験体制の整備、受け入れ要件の明確化、登録支援機関との契約準備が求められています。特に地方企業にとっては、都市部との人材確保競争が激化することが予想されます。
宮城・東北企業への影響
- 物流倉庫分野:仙台港周辺の流通企業、内陸の物流センターで急速に採用需要が高まる見込み
- 資源循環分野:廃棄物処理・リサイクル企業での採用機会拡大。東北は製造業が多く、産業廃棄物処理の需要が高い
- リネンサプライ分野:医療機関が密集する宮城県内の病院向けサービス企業での採用検討が活発化
企業が今から取り組むべき対策
受け入れ開始までの準備期間は限定的です。企業は以下の対応を急ぐ必要があります。
- 対象分野の特定技能試験の内容・実施スケジュールの確認
- 登録支援機関との契約・支援計画の立案
- 住環境整備、日本語研修体制の準備
- 外国人材の日本語能力要件(目安:JLPT N3相当以上)の確認
- 給与、社会保険、勤務条件の整備・明文化
特定技能全体の再編成
同時に政府は特定技能の受け入れ見込み数を再設定しました。特定技能1号は805,700人、育成就労と合わせて計1,231,900人となります。これまで外食業の新規受け入れが2026年4月13日に停止されたことと対比すると、政府が成長分野・基幹産業への人材配置をシフトさせていることが明確です。
新制度は、技能実習制度の廃止に伴う育成就労制度(2027年4月開始)との連携を念頭に設計されています。企業は単なる「作業員確保」ではなく、将来的なリーダー人材育成を視野に入れた採用・支援体制を整えることが求められます。
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