国際交流基金『いろどり』に初中級レベル追加、外国人材の日本語学習を支援
国際交流基金は2026年6月1日、日本語教材『いろどり』に「初中級(A2/B1)」が追加されたと発表しました。『いろどり』は、日本で生活や仕事をする外国人材向けに開発された日本語教材で、国際交流基金が無料で提供しています。
『いろどり』とは
『いろどり』は、CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)に基づいて開発された日本語教材で、生活場面で必要な日本語コミュニケーション能力を身につけることを目的としています。入門(A1)から初級(A2)、そして今回追加された初中級(A2/B1)まで、段階的に学習できる構成となっています。
教材はPDF形式でダウンロード可能で、音声教材や教師用リソースも無料で提供されており、企業の外国人材研修や日本語教室、個人学習など幅広い場面で活用されています。

企業の外国人材研修での活用
製造業、介護、外食業、建設業など、多様な業種で外国人材を受け入れる企業にとって、『いろどり』は実践的な日本語教育ツールとして注目されています。職場での会話、指示の理解、報告・連絡・相談など、業務に直結する日本語表現を学べる内容が含まれており、来日直後の研修や継続的な日本語学習に適しています。
今回の初中級レベル追加により、基礎的な日常会話ができる外国人材が、より高度なコミュニケーション能力を身につけるための教材が整備されました。企業は、外国人材の日本語レベルに応じて教材を選択し、段階的な能力向上を支援できます。
宮城県内での活用可能性
宮城県内では、仙台市が外国人材向け日本語教室を開催するなど、日本語教育支援が拡充されています。『いろどり』のような無料教材は、予算が限られる中小企業や、個人で日本語学習を進めたい外国人材にとって有用なリソースです。
企業は、社内研修で『いろどり』を活用することで、コストを抑えながら体系的な日本語教育を提供できます。また、登録日本語教員による研修と組み合わせることで、より効果的な学習環境を構築できるでしょう。
CEFR対応とJLPTの関係
『いろどり』はCEFRに基づいて開発されていますが、日本語能力試験(JLPT)とも関連があります。A2レベルはおおむねJLPT N4相当、A2/B1レベルはN3相当とされており、JLPTを目標とした学習にも活用できます。
CEFRは「読む・書く・聞く・話す」の4技能をバランスよく評価する枠組みであり、外国人材の総合的な日本語能力を育成する上で有効です。企業が外国人材の日本語能力を評価する際にも、CEFRを参考にすることで、より実践的な能力を測ることができます。
企業の対応
外国人材を雇用する企業は、『いろどり』を活用した日本語研修プログラムを導入することで、従業員の日本語能力向上と職場定着を促進できます。無料で利用できるため、特に中小企業にとって導入しやすい教材です。
また、『いろどり』での自習を基本としつつ、定期的に登録日本語教員による対面指導やオンライン研修を組み合わせることで、効果的な学習環境を整備できます。宮城県内の企業も、こうした教材を積極的に活用し、外国人材の日本語教育支援体制を強化することが期待されます。
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