オーストラリアが2026〜27年移民枠の70%超を高度技能者に優先配分、審査期間を最大6か月短縮
永住移民枠18万5000人、70%超を技能者ストリームに配分
オーストラリア政府は2026〜27年度連邦予算の一環として、高度技能を持つ外国人労働者の移民申請を優先的に迅速化する新方針を発表した。VnExpress Internationalが2026年5月13日に報じた。
今回の方針では、永住移民プログラムの計画規模を18万5000人に設定し、そのうち13万2240人を技能ストリームに割り当てる。この技能ストリームは、情報技術・エンジニアリング・医療・教育といった優先分野において専門性、資格、または職業技能を持つ移民を対象としている。
審査迅速化で最大6か月の入国前倒しが可能に
オーストラリアの公共放送SBSの試算によれば、今回の変更により外国人労働者が労働市場に参入するまでの期間が最大6か月短縮され、毎年最大4000人の追加参入が見込まれるという。政府はまた、技能・家族両ビザのカテゴリーにおいて、すでにオーストラリア国内に居住している申請者を優先する方針も示した。
2026年4月末時点で、オーストラリアへの移民申請件数は過去最多となる42万5000件に達している。留学生分野でも、前年に80万人超の国際留学生のうち21万5000人超が職業訓練プログラムに在籍しており、これは2年前と比べて33%の増加となっている。
海外技能の認定に8520万豪ドルを投資
今回の措置を支えるために、雇用・職場関係省は今後4年間で8520万豪ドル(約5500万米ドル)を受け取り、海外技能の認定手続きの迅速化と簡素化を進める。このうち7510万豪ドルは2026〜27年度から始まる新しい職業技能評価システムの構築に充てられ、職業資格認定とTrades Recognition Australia(TRA)の技能評価の統合が図られる。さらに560万豪ドルが3年間にわたってTRAに提供され、国内在住の非技能ビザ保有者向けの新たな技能認定プログラムが実施される。
ベトナム人にとっての意味と留学市場への影響
オーストラリアはベトナム人にとって主要な留学・就労先のひとつであり、今回の方針転換はベトナムの教育・移民関係者から注目を集めている。特に職業訓練プログラムへの国際留学生の流入増加は、英語圏4か国で留学生数が減少傾向にある中でオーストラリアが独自の吸引力を維持していることを示している。技能移民の審査迅速化と資格認定の簡素化が組み合わさることで、現地での就職を視野に入れた留学ルートの魅力がさらに高まると見られる。海外就労や移住を検討するベトナム人にとって、今後の申請手続きの具体的な変更内容を把握しておくことが重要となる。
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