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中国が70カ国超にビザ免除を拡大、2025年の外国人訪問者は6800万人を超えた

公開日: 2026年6月24日

ビザ免除政策が訪問者急増の主因に

South China Morning Postが2026年6月18日に報じたところによると、中国は現在70カ国以上の市民に対してビザ免除入国を認めており、2025年に中国を訪れた外国人は6800万人超に達し、2024年比で15.5%増加した。旅行マーケティング会社Dragon Trail Internationalのディレクター、シエナ・パルリス=クック氏は、2023年に発表されて以降段階的に拡充されてきたビザ免除制度が、インバウンド観光成長の主要な牽引力になっていると指摘した。

外国人訪問者による消費支出も拡大しており、2025年は前年比10.5%増の1350億ドルに達した。これは世界平均の伸び率3.2%を大幅に上回るペースだ。

英国・カナダへのビザ免除も新たに開始

2026年2月15日、中国外務省はカナダおよびイギリスの市民に対するビザ免除入国を発表した。両国の一般旅券所持者は商用渡航・観光・友人・家族訪問・交流目的に限り、最長30日間ビザなしで中国に滞在できる。この措置は春節(旧正月)初日に当たる2026年2月17日から適用開始となった。

この動きにより、ファイブアイズ(英米加豪ニュージーランドの情報共有同盟)の中でビザなし入国が認められていない唯一の国は米国となった。オーストラリアとニュージーランドには2024年7月の時点ですでにビザ免除が付与されており、今回の発表はその流れを踏まえたものだ。

2036年に世界最大の観光市場へ浮上か

世界旅行ツーリズム協議会(WTTC)が2026年6月3日に発表した経済影響リポートによると、中国の旅行市場は2025年時点で1.8兆ドル規模と評価されており、2036年には3.5兆ドルに達すると予測されている。現在世界最大の旅行市場である米国の規模は2025年時点で2.63兆ドルで、中国はこの水準を超えることを射程に収めている。同協議会は、現在の趨勢が続けば中国は「世界をリードする旅行・観光経済」になる軌道に乗っていると評価した。

ビザ免除の仕組みと利便性の向上

現行制度では、特定の国の旅行者がトランジット目的で中国を通過する場合、最大10日間のビザなし滞在が認められる。一方、ビザ取得には従来、数ページにわたる書類の記入・100ドル超の手数料・数日間の待機が必要とされてきた。こうした手続きの負担を軽減するため、中国は米国など複数の国でオンラインビザ申請システムの導入を進めている。また、中国当局が2026年1月に発表したデータによると、2025年には3000万人を超える外国人がビザなしで中国に入国しており、前年比で約50%の増加となっている。

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