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中国パスポートが世界ランキングで104位に上昇、ビザ免除拡大が「経済的重力」を後押し

公開日: 2026年7月8日

ロンドンを拠点とする移民・移住コンサルタント会社Global Citizen Solutionsが公表した最新のパスポート指数によると、中国のパスポートは2026年に世界197カ国・地域中104位にランクインした。2021年の117位から継続的な上昇を記録しており、中国の国際的な移動力・投資力・生活の質を反映した総合指標での改善が確認されている。

評価の3指標:移動力・投資・生活の質

Global Citizen Solutionsは、パスポートの強さを「移動力(モビリティ)」「投資」「生活の質」の3軸で評価している。中国は「低い水準からの上昇」であり、中国人旅行者にとって依然として閉ざされた国境の方が開かれた国境より多いとされるものの、「投資」指標では顕著な前進があり、中国の高まる「経済的重力」を反映しているとコンサルタント会社は分析する。また、歴史的に最も弱い指標とされてきた「生活の質」も改善傾向にある。

他国への中国のビザ免除拡大が世界最速水準

今回のランキング上昇に寄与する重要な要因として、外国人に対する中国へのビザ免除アクセスの拡大が挙げられている。同コンサルタント会社は「中国は他国がその速度を上回れないペースでビザ免除アクセスを拡大してきた」と指摘する。中国政府は近年、70カ国超に対してビザ免除措置を導入・拡大しており、2026年2月17日にはカナダおよびイギリス国籍者に対して最長30日間のビザなし入国を認めると発表した。

外国人訪問者の急増と免税入国の普及

こうしたビザ緩和策は旅行者から高い支持を受けている。中国入国ビザの取得には通常、数ページにわたる書類記入、100米ドル超の費用、数日間の待ち時間が必要とされており、免税入国制度の利便性は際立っている。中国国家移民管理局は、2025年に3000万人超の外国人が中国にビザなしで入国し、前年比で約50%増加したと発表した。入国管理当局は現在、数十カ国の旅行者に対してトランジットベースで最長10日間のビザなし滞在を認め、さらに増加中の国籍者に対して30日間のビザなし滞在を許可している。

日本語読者への背景解説

パスポート指数は移住・投資移民を検討する個人や企業に広く参照される指標であり、中国のランキング上昇は、同国の経済的影響力の拡大に加え、国際的な人材・観光客誘致に向けたビザ政策の積極的な転換を示すものとして注目される。一方で、中国人が訪問できる国の数は依然として限られており、主要先進国のパスポートとの差は大きい。今後のさらなるビザ免除の相互拡大が、指数の改善を左右する鍵となる。

出典:South China Morning Post(2026年7月3日)

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